GAME RESULTGame Result
Sec. 25 2010/10/03 (Sun)
Audience 20,508 people
Weather: Sunny, Temperature: 24.7°C, Humidity: 54%
Referee: Hiroyuki KIMURA Assistant Referees: Tadaomi AIBA / Yukimasa ANAI Fourth Official: Kazuhiko MAEJIMA
J1 Sec. 25
National
3-0
Match Finished
First Half2-0
Second half1-0
FC東京 | 湘南ベルマーレ | |
---|---|---|
38' Masashi OGURO 39' Naohiro ISHIKAWA 84' Ricardinho |
Scorer | |
72' Masato MORISHIGE → Toshihiro MATSUSHITA 77' Naohiro ISHIKAWA → Kentaro SHIGEMATSU 88' Masashi OGURO → Shunsuke MAEDA |
Player Substitution |
65' Teragawa Yoshito → Ryota NAGAKI 66' Baba Kenji → Tatsuki NIINOMI 79' Sakamoto Koji → Yu NAKAMURA |
16 | Shoot | 10 |
7 | CK | 4 |
10 | FK | 10 |
68' Yuhei TOKUNAGA 77' Toshihiro MATSUSHITA |
Warning | |
Exit |
GK | 20 | Shuichi Gonda |
DF | 33 | Kenta Mukuhara |
DF | 6 | Yasuyuki Konno |
DF | 17 | Kim Yong Gun |
DF | 14 | Nakamura Hokuto |
MF | 18 | Naohiro Ishikawa |
MF | 3 | Masato MORISHIGE |
MF | 2 | Yusuke Tokunaga |
MF | 16 | Ricardinho |
FW | 13 | Aida Hiroshi |
FW | 39 | Masashi OGURO |
GK | 1 | Hitoshi Shiota |
MF | 8 | Toshihiro MATSUSHITA |
MF | 19 | Yohei Otake |
MF | 22 | Naoki Hayu |
MF | 27 | Sotan TANABE |
FW | 24 | Kentaro SHIGEMATSU |
FW | 32 | Shunsuke MAEDA |
GK | 1 | Yosuke Nozawa |
DF | 5 | Usui Kohei |
DF | 6 | Daisuke Muramatsu |
DF | 4 | Takahiro Yamaguchi |
DF | 13 | Suzuki Nobutaka |
MF | 15 | Hanggyong |
MF | 7 | Teragawa Noto |
MF | 8 | Koji Sakamoto |
FW | 40 | Emerson |
FW | 17 | Kenji Baba |
FW | 11 | Yoshiro Abe |
GK | 39 | Tatsuta Ryuta |
DF | 14 | Sugata Sakata |
DF | 30 | Shimamura Tsuyoshi |
MF | 2 | Yuzo Tamura |
MF | 41 | Ryota NAGAKI |
FW | 18 | Tatsuki Arata |
FW | 22 | Yu NAKAMURA |
[Player/Coach Comments]
Sec. 25 at Japan National Stadium, let's win this match!
10月3日、日曜開催としてリーグ第25節を迎え、ホーム国立で湘南ベルマーレと対戦する。前節大宮戦では、チャンスを活かしきれずに敗戦。大熊監督の指揮のもとで初勝利を飾ることはできず、リーグ戦は10戦未勝利に。特に、前半に主導権を握りながも、失点を喫したことで焦りが生まれ、運動量も低下した。ただし、選手たちは揃って「手応えを掴めた部分がある」と話す。今節はその実感をなんとしてでもゴールにつなげ、勝ち点3を奪いたい一戦だ。 前節から一週間の時間があったため、ていねいに準備を重ねた。大熊監督はメンバーについて、「先発の11人を固定するとアクシデントが起こったときに対応し切れないので、練習ではさまざまな組み合わせにトライした。ただし前節の内容も悪くはなかったので今日はメンバーを変えないで臨むと判断した。サブの選手のコンディションも上がってきた。全員でチーム力を高めていきたい」と話し、今節は前節と同様のメンバーで臨むことになった。また負傷を抱えていた羽生も復帰し、第22節浦和戦以来となるメンバー入りを果たした。 対する湘南は現在、勝ち点15で18位に。7月18日第13節京都戦以来勝利はなく、リーグ戦11試合未勝利と、苦しい状況が続いているようだ。ただし、ここまでの総得点は26。また直近の6戦で無得点試合はなく、FW阿部の相手のマークを外す鋭い動き出しや、FWエメルソン、MF坂本らのシュート力を活かし、コンスタントに得点を重ねている。今節はFW田原が出場停止となるが、権田は「湘南の前線には機動力のある選手が揃っており、それに対して集中を切らすとやられる」と気を引き締める。 また湘南は、試合の中の戦術変更や相手対策も巧みに採り入れてくるチームだ。これに対して東京は、主導権を握り、自分たちで試合をコントロールする時間を長くしたいところ。そのためにも、どちらが先取点を奪えるかがポイントになるはずだ。またたとえ失点を喫しても気落ちすることなく、大宮戦の反省を活かして冷静に戦い抜くことが必要になる。ゴールに向かう強い姿勢を出し続け、勝利を。試合は雲に覆われたものの、秋らしくすっきりとした天候の国立競技場。15時5分に東京のキックオフでスタートした。
Daikoku scores the long-awaited opening goal, and Ishikawa follows up with a powerful strike!!
立ち上がりからアグレッシブな姿勢を打ち出し、平山を起点にした攻撃や、石川やリカルジーニョのチャンスメークから湘南ゴールに向かった。3分に石川がサイドを突破してCKを得ると、このCKから、中央の徳永がダイレクトで右足で合わせる。6分には大黒の右クロスを平山が落とし、中村がミドル。18分には石川のクロスから、ファーのリカルジーニョがフリーになるが、合わせることができなかった。21分には森重の攻め上がりから、平山がスピードに乗ってシュートを放ったが枠を外れる。湘南の集中した守備を崩しきることができず、反対に湘南FW阿部やMF坂本らに勢いのあるカウンターを仕掛けられる場面もあり、一進一退の展開に。 31分にはリカルジーニョのクロスを大黒が落とし、後ろの平山の足元に入るが、相手DFをかわしたところでトラップがずれ、シュートは打ち切れず…。ここから湘南のカウンターをくらい、FW馬場が一気にエリアに進入。これを抑えきれずに後ろに落とされ、フォローしたMF寺川に右エリアからシュートを打たれる。これはバーをヒット…。左エリアへの跳ね返りにMFエメルソンに詰められる。だがシュートはキム ヨングンが身体を張ってブロック。続く33分には今度は湘南FWエメルソンが、右エリアに進入。クロスするように右エリアの内側に走ったMF坂本につながれ、再び決定的な場面を作られたが、権田のセーブで立て続けのピンチを逃れた…。 この時間をしのぎ、迎えた38分、リカルジーニョのクロスからCKを得る。石川の蹴った右CKを中央の今野がヘディングを叩き付け、前でバウンドしたところに大黒が反応。素早く反転してゴールに押し込み、待望の先制点を奪った!直後の39分にはスピーディに仕掛け、右サイドを攻め上がった石川がサイドチェンジ。左のリカルジーニョから、中央エリア前の平山がシンプルに落とし、そこにきっちり走り込んだ石川が右足で豪快なゴール! 畳み掛けるように追加点を奪い、2点のリードを奪って後半へと折り返した。
Ricardinho scores his first goal in the league! Konda makes a great save and secures the first victory in 11 games.
後半も序盤から切り替えの早い攻撃を仕掛け、46分には石川が右サイドを持ち上がり、ゴール前にピンポイントで高さのあるクロスを送る。ここに平山が飛び込み、ヘディングを放とうとしたが相手GKに競られてCKに。51分には中盤でのルーズボールを石川が奪い、右の森重→内側を上がった椋原に。椋原はシュートは打てなかったが、相手DFのこぼれから、ゴール前中央の平山がシュート。しかしGKの正面を突く。53分には椋原のアーリークロスから、右エリアの大黒がゴール前へパス。リカルジーニョ、平山には合わなかったが、こぼれをつないで波状攻撃を仕掛けた。 ラストプレーの精度が足りず、ゴールが割れない時間が続いた。すると諦めずに反撃に出ようとする湘南に対して、東京は足が止まり始め、立て続けにピンチを招く場面も。67分、湘南FW阿部にスピードを活かされて左エリアに抜け出される。対面する今野がシュートは打たせなかったが、クロスを上げられ、そこに湘南MF永木に飛び込まれたが、権田が飛び出してキャッチ。71分には湘南MF坂本に裏に飛び出され、GKと1対1の場面を作られたが権田がセーブ! 権田の好プレーを中心に、DF陣も身体を張って粘り強く守り切った。 72分には森重に代えて松下を、77分には石川に代えて重松を投入。選手交代を使って、再び厳しい守備からリズムを掴み、戦い抜こうとした。この狙いが奏功し、84分には中村→リカルジーニョが左エリアに持ち込み、狙い澄ましたシュートを逆サイドのネットに決め、3点目をゲット! 88分には大黒に代えて前田を投入し、ボールを支配することできっちりと試合を閉め、タイムアップ。ラストプレーの精度や90分をとおした運動量という点で課題は残ったものの、ホーム国立で待ちに待った勝利! リーグ戦では7月25日第14節、奇しくも同カードとなる湘南戦以来の勝ち点3を手中に収めた。 【選手コメント】《大黒》「先制点は、CKからいいボールが入ったので、こぼれてくると思っていたら、今野選手からヘディングが来たのでコースを変えた。最初から狙っていたわけではないが、ああいうこぼれに反応するのは得意の形。今はスルーパスなどの形もあまりないが、もっともっといいサッカーができると思う。一試合勝っただけだし、順位も一つ上がったとはいえまだまだ。この勝利を切らさずに次につなげることが大事。サポーターがずっと応援してくれているので、その期待に応えられるように、試合に出ている選手も出場機会のない選手も一つになって頑張りたい」 《石川》「(自身の得点について)コースが見えたので落ち着いて狙うことができた。ただ、一つのボールに対してみんなが連動して、気持ちも合わさったゴールだと思う。流れの中でああいう形で取れたことがよかった。自分のシュートレンジや決めることができる位置というのはわかっているので、そこに入って何ができるかをずっと考えてきた。リカルジーニョやソウタが連動し、自分もボールを引き出すことができた。前半はチャンスを多く作る中で、決め切れない時間が続いたが、ようやくセットプレーで先制できた。そこですぐ『もう1点を取って勝ちにいこう』と思ったし、その気持ちをチームに示したかった。手応えは感じられるが、次につなげなければいけない。ただ、早く次の試合がしたい、点を取りたいという気持ちにもなっている」 【大熊監督の会見要旨】「結果的には3対0になったが前半は守備のところで少しスペースが空き、先に点を取られていたら勝負は分からなかった。ただ、そこで耐えて勝利を引き寄せられた。90分間、集中を切らさずに良く戦った。選手は方向性を出してくれているが、後半に運動量が落ちたり、主導権を相手に握られたり、90分間走りきるフィジカルが足りない選手がいることも事実として残る。ずっと勝っていなかったので、選手も嬉しいとは思うが、次の試合が大切。また初戦のつもりで残り9試合に臨みたい。(開幕戦以来の勝利だが、ホームはプレッシャーがかかるか?)ホーム・アウェイは関係ないが、これだけの後押しのあるホームでは90分間ひたむきに勝利を目指すことは最低限必要。選手には、個人としてチームとしての意地を試合で表さないといけないと話している。その上で戦術だったり、中盤でルーズボールを拾われていた部分を修正していきたい。 (悪い時間帯の取り組みは?)セカンドボールを湘南のボランチ寺川選手に拾われてチャンスを作られていた。私自身もそこを早く修正できなかったし、選手もプロの世界で頑張ろうと言うだけでは、勝利をもぎ取ることはできない。ただ、控え室からみんなの強い気持ちは感じられ、メンタル的には諦めていなかった。(大黒選手への期待について)やはり決定力があるし、守備も頑張れる。ただ私の理想では、DFの裏に出て、相手のラインを引っ張って中盤を自由に使いたい。平山がそれをやってもあまり特長が出なかったり、大黒も引いてくるので中盤は狙われやすい。中盤やボランチの構成で、相手に脅威を与えたいと考えている。いまはケガ人が多く、メンバーを選べる状況にはないが、この状況であっても安定感は必要。固定するのではなく、練習試合などで色々なバリエーションにトライしながら、チームパフォーマンス・個人の特性が出るように微調整をしたい」 【湘南・反町監督の会見要旨】「悪いところを探すのが難しいゲームだったと思う。我々は最下位にも関わらず勇敢に戦った。残念ながら及ばなかったが、またファイティングポーズを取っていくしかない。(内容について)今日はこれまでよりも相手のエリアまでボールを運ぶ機会が多く、いつも監督が言う言葉だが『あれが入っていれば…』というような試合だった。FC東京がなぜ苦しんでいるのかが分かるような部分もあった。縦のボールを入れたときに、我々は相手の最終ラインで勝負ができると踏んでいたのである意味予想どおり。 ただし、中盤で3対2を作ることや、そこで前を向くことで距離と幅を的確にできれば、もっとバイタルエリアに入れたと思う。距離が近かったり、サイドが雑だったのは否めない。FC東京の状態を考えれば、チャンスを作れることは必然だったが、一つ遠かった。逆にFC東京は一瞬の隙を突く力がある。その集中力に我々との差がある。我々も守備の一瞬でしっかりブロックができ、攻撃で一瞬の隙を突ければ順位も上がると思うが、それができない。今日は先制点が左右すると思っていたが、その後の失点も含めて悪くないだけにもう一回試合をしたいと思う」